自然のなかで、本を読む。

マリーゴールド(主婦/大阪府豊能町)

ヒントブックスさん、20周年おめでとうございます。私とヒントブックスさんとの”なれそめ”は、今年19歳になる長男が生まれてまもなくのころ「店舗のない本屋さん」を新聞か雑誌でみつけて即会員になり、それ以来のおつき合いかと思います。(そのときは佐賀県に住んでいました)

絵本の入門書など教えてもらううちに、アメリカへ2年間行くことになりました。バージニア州のシャーロッツヴィルという町で、生まれて3か月の次男も連れ、親子4人の楽しいくらしでした。本は私の大切な心の栄養、欠けては生きてゆけませんので、ヒントブックスさんから2か月に一度くらい送ってもらいました。ル・グインやミヒャエル・エンデのファンタジーに目覚めたのはその頃です。子どもたちに読みきかせたマリー・ホール・エッツの『わたしとあそんで』は、住んでいた環境そのままの場面(リスやシカが登場します)がピタッと心におさまる感じで、親子で大好きでした。

帰国後は、Faxを使って興味のある分野の本(医療・教育・社会学など)をレファレンスサービスで調べてもらい注文してきました。九州の佐賀に10年間、アメリカに2年間、埼玉県のさいたま市に4年間、そしてこの春大阪は豊能郡へと引っ越しを重ね、大人の本は知人に譲ったりして今興味のあるものに限り所有することにしていますが、子どもの本は小さな図書館並にそろっています。

子ども(5人、末っ子はまだ5歳です)と一緒に本も増えてきました。「こどものとも」「おおきなポケット」「たくさんのふしぎ」「ニュートン」など、雑誌も子どもの成長に合わせてずっと送ってもらっています。都会から離れた豊能町に住んでいますので、これからもずっとヒントブックスさんよろしくお願いします。

さて、その豊能町──住み始めて3週間になりますが、なかなか良い所で家族皆ごきげんです。

冬の寒さはかなり厳しい所らしいのですが(このあたりの桜は数日前が満開でした)、静けさのなかで小鳥の声のすばらしいこと……。ウグイスは日に日にその声がつややかに響き、ホーホケキョ、ケキョケキョケキョ…… もう数分間続くのです。洗濯物を干しながらずっと(なにしろ我が家は大量ですから)あきることがありません。

妙見山にも2回登りました。末っ子(5歳)もがんばって1時間半の山道を歩きました。途中、虫やトカゲをみつけては小休止。たぶんハルゼミらしき声もして、子どもたちは大興奮。子どもの喜ぶ顔を見るのが、なによりの親の幸せですね。

雑誌「ニュートン」が届いて動物にくわしい長男(今週末には関東にもどります)が、小さい弟たちにタンザニアの動物を説明していました。このあたりに本屋はなく、これからもまたヒントブックスさんにお願いすることが増えそうです。

借りている家は本好きの方が建てたらしくて、なんと4畳半の書庫の3面に、扉付きのスライド書棚が入っているのです。まだ家の中がかたづいていなかったり修理の人がやってきたりで忙しいのですが、これからは場所(収納の)を気にせず、本が購入できると思うとわくわくです。引っ越すたびに本をずいぶん処分してきました。神戸の学生センターにも何度か送りましたよ。

いつもどこでも本当に友人になれる人はやっぱり本好きの人です。読む本の好みまで似ている人とはなかなか出会えませんが……。話して楽しいのは本の好きな人、それから映画好きも楽しいですね。じゃ、また。(ヒントブックスさんとも近くなりましたし……楽しみです)


ヒントブックスから、ひとこと

そうですか! マリーゴールドさんとのおつき合いもそろそろ20年になるのですね! 当時はFaxでさえも珍しい頃でしたね。毎月、福音館のこどものとも関係の雑誌を定期便でお届けしました。そして、今も続いています。

海外まで本を届けたのは、マリーゴールドさんが最初です。アメリカに行っても本を送ってください、と言われたときは、ほんとうにうれしかったです。

アメリカからのお便りと写真、今も私たちの手もとに残っています。1986年から87年にかけて、広々とした畑・公園・雪景色が映し出されています。改めてみると、感動的です。

子育てできっとお忙しいでしょうに、まめな手紙をいただき、その折々の思いを読んでウンウンとうなづいています。
まだお会いしたことがありませんが、近くになってうれしいです。これからも、よろしく お願いいたします。

2003.5.1

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