ヒントブックスから たくさんもらっている

くにじろう(福祉作業所勤務/大阪市)

山陽電鉄「板宿いたやど」駅(神戸市須磨区)近くのその事務所におじゃましたのが、山田さん夫妻との出会い始めでした。事務所という言葉が似合わないぬくぬくとした感じの所でした。そこで玄米ごはんを生まれて始めて食べさせてもらったことを覚えてます。その頃は「ヒントブックス」ではなくて「出会い塾」だったと思いますが、どうやって食べてはったんでしょうね。

それから青い紙に手書き文字で印刷された通信を送っていただくようになったと思います。「個が生きる」でしたか、送ってこられる通信に毎月、山田さんがその題で書いてはりましたね。「出会い塾&ヒントブックス」という名の頃でしたでしょうか、もう「ヒントブックス」一本立ちになった頃だったのでしょうか。山田さんから10歳下の私は20歳前半、その文章も読んでいましたが、山田さんと同年代の職場の人が、その題に共感をもって私に語っていたことが印象に残ってます。

その頃の通信をファイルしてずいぶん持っていました。捨てるのがもったいないくらいのものでしたから。具体的にここで書けば、説得力があると思いますがもったいないのでやめます。知りたい方は「ヒントブックス」へどうぞ。

「リファレンス」という仕組みを教えてもらったのも山田さんからでした。試しに図書館へ電話しました。電話帳に「リファレンス」とあることから驚きでしたが、調べてくれるむこうは当たり前のように。こんなおいしい制度、教育の場で知ることができないのですね。

松田道雄さんの育児書や絵本の面白さ、はたまた、「分かち書き」なるものも教えてもらいました。私も買った平凡社の百科事典を、最初から読みはじめている聞いたときの「ホント山田は勉強すきなんよ」と言うてたテルコさんの言葉とともに、ビビッタ気持ちを思い出します。

ホームセンターというところにも初めて連れていってもらい、「いるものを前もってメモしとかんと、あっと言う間に2時間くらいたってしまう」というその時の山田さんの言葉は、ホームセンターでウロウロしてしまうたびに今でもでてくる言葉です。

うちの作業所に煮干しを持って来てもくれました。おいしいダシを味あわせてもらったのですが、乗ってきはった車がスズキのアルト。いま走っていたら、吹き飛ばされそうな車ですね。万がいち高速道路で事故に巻き込まれた時のため、ガラスを割るようにと大きな木槌を装備されていたのが印象に残っています。もちろん私も真似しました。だいぶたってそういう製品がでてからですが。

いずれも20年近く前の話です。そしてヒントブックスとずっと付き合わせてもらっています。

一度テルコさんに聞いたことがあります。利の薄そうな本の売り上げだけでは、なかなかやりくりが大変なのではと。「まぁ~待っといて、そのうち教えてあげるから」との答えをもらいました。答えのむこうに、知恵と技を総動員した生活ぶりが広がっているように思ったのでした。そしてヒントブックスそのものが、知恵と技のかたまりですね。

これからも一緒の航海をよろしく。


ヒントブックスから、ひとこと

松田道雄さんの育児書といえば岩波の『育児の百科』ですね。くにじろうさんは、毛利子来さんの『ひとりひとりのお産と育児の本』(平凡社)と一緒に、この2冊をプレゼント用にと、よく注文してくださいます。それから山田真さんの『はじめてであう小児科の本』(福音館)もお気に入り。

毎月、定期の雑誌を送る頃になると「どうしてはるかな?」と思い、Faxで本の注文がくるとまた「どうしてはるかな?」と思っています。ときどき電話で声は聞くけれど、久しく顔を見てないなー。それにしても、昔のことよく覚えてますねー! 記憶力、抜群!

玄米ごはん。あの頃は玄米に凝っていましたね。今は七分米、たまには玄米、お弁当には白米。お寿司は白米。いろいろです。

煮干しは酸化防止剤など添加物なしを産地直送で届けていましたが、今はイワシが不漁でサッパリです。

2003.2.1

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