特殊から普遍へ。ユニークでごまかさない。

 20代からマスコミの取材を受けることはたびたびあった。そのたび記者から飛び出す質問、言葉は「ユニーク」だった。聞き飽きるほどだったが、ユニークと表現するしかなかったかもしれない変わり者だった。褒め言葉だったのかもしれないし、受け入れたものの、反撥も感じた。ユニークとしか表現できないということは、理解できないということでもある。それに逆らっても仕方ないという諦めもあった。「理解しにくい=特殊」として、より多くの人に理解してもらえること、より多くの人に役立つには「普遍」をめざすことだと悟った。

 もう一つの意味がある。私は「フィールド派」なので、現場(臨床)から学ぼうと思っている。自身の先入観が障碍だ。現場は、いつでも「特殊」。まずは、特殊をよく観察し、そこから何を発見し学ぶかが大切だ。それで完結していいわけだが、過去の体験から共通項をみつけてしまう、あるいは感じてしまう。そういうアプローチが、特殊から普遍へと進む歩みになるのかもしれない。ただし、ここで注意することは、普遍としての完結はないと心得ることだろう。

2019.2.1
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