節分の鬼、リアルすぎないか

 近年、鬼がリアルすぎるように思う。テレビのローカルニュースでのことだが、逃げまわる子どもを微笑ましい年中行事の絵として放送していた。獅子舞は幼児にはこわいが、親に抱かれているから泣いてもかまってくれる。秋田のなまはげもそうだ。安心できるところがある。2歳、3歳くらいまではサンタクロースでもこわい。しかし、昨年(2018年)みたテレビ映像では、保育室に2人、3人とリアルな鬼が入って来た。逃げまどう園児たち。映像に映る保育士は1人。保育士も逃げて演出するが、保育士の陰に隠れられる子どもは限られる。実際、走りまわっておびえている幼児がいる。絶対さけなくてはいけないことをわざわざしている。

 あるとき、中学生に幼児期のあったことで何をおぼえていると訊ねたことがある。「鬼がこわかった」と話していた。何回おぼえている?と訊ねたら「2回」と応えた中学生がいた。つまり、4歳児の2月をおぼえていたということだ。こわいことは記憶に残りやすい。

 こわい体験も必要なこともあるが、その意味をよく考えて、なんのために節分行事を行うのか、よく考えて欲しい。こわい体験は、過度のストレスを生じさせ、生活を抑制させてしまうことがある。毎日が楽しいと思う意慾ある子育てが基本だと思う。

山田利行 2019.2.6記す
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