野外体験活動保育の手引き

 幼児向けの、実践的と思える野外での活動について、これを案内する書籍、あるいは野外活動施設での解説・掲示は、”小学生版”を焼き直したものが多い、と感じられる。真に、就学前の子らを対象にして、その実践に向けて以下記したい。保育園・幼稚園・認定こども園等施設で行えることを念頭に置きながら、家庭でも応用していただけたら幸いだ。
 私が幼児と認識するのは、2歳半から(以下は乳児)小学2年生まで。その中にあっても、保育園等での4歳児クラスまたは5歳児クラスを対象の核とする。

2020.11.21 山田利行

目的:五感 / いのち / 共感

五感と直観と霊性
五感のおぼえかた  〈五感〉の5つを答えなさい。この問いには、簡単に答える方法がある。左右どちらでもよいから手を上にあげる。その手(指)を降ろして目をさわる。①視覚。すぐ下の鼻をさわる。②鼻=嗅覚(臭覚とも)。すぐ下の口をさわる(舌をさわるわけにいかないので)。③味覚。次...
いのち の かたち for child
 子どもに、いのちをどのようにして伝えたらよいか? それは今も考え続けているのだが、その子どもとは、2歳半から9歳で、その頃の子どもたちは、じつは自身の手に「いのち」を手にしているではないかと気づかされた。 その手には、石ころ、花、木の実、ざりがに、ばった、棒切れが……...
「心の理論」に学ぶ
「心の理論」を学ぶと、3歳までは表れないが4歳になると表れるという表現がある。注意深く読むと、4歳になって出現するということで、個人差を考慮しながらも、4歳になると出現頻度が目立つというように読み違える。しかし、保育室で、4歳児クラスではそこに到達しない子が少なからず...

安全の確保

野外活動で危険を回避するには
目次その1 このページその2 野外活動で遭遇する動物などの危険──野外は、危険がいっぱい! 要点 「不快」と「危険」の区別をする。事故は複数の原因があわさって起きる。「こわい」を強要しない。励ますことがケガにつながる。行動中の体力回復は早くみえても、翌朝に熱を出しや...
野外活動で遭遇する動物などの危険
野外は、危険がいっぱい! 目次その1 野外活動で危険を回避するにはその2 このページ  出会う可能性を考慮して、最も危険と思われるのが、スズメバチ 「クマバチ」の誤解を解く── クマバチは、おとなしい。  5月、紫色の花が満開。この藤...

体験活動stage

体験活動
Stage
DebutExplorerChallenger
満年齢2歳7か月~4歳未満4歳~5歳未満5歳~小学2年生
園クラス3歳児クラス4歳児クラス5歳児クラス
フィールド身近な周辺定点(*)移動(**)
自己と他者他者の発見他者の理解
心理化心の理論
心の理論
自己は他者の存在で規定される
*定点……年間を通じて同じ場所で活動する
**移動……定点に限らず移動も可
はじめて出会う〈ともだち〉自然
 だんごむしって、どうして子どもに人気があるの? 植木鉢やレンガの下にいてなんなくつまめる。可愛いわけはないだろう。まるまって…… 足をひろげればバタバタしている。こわいカマキリをつかもうとする幼児。 ザリガニにも挑戦しようとする。 飛んでいるちょうをわけもなく追いかけ...
遊びのアイテム
 今どきの「かん(缶)」は勢いよく蹴ると1回でへこんでしまう。だから、かんけりをするときはアルミ缶ではなくトマト缶のような鉄製がよい。逃げてよい範囲は決めなくてよい。あまり遠くに逃げたらこの遊びはおもしろくないからだ。かんけりは、まだまだ奥が深い……。(2015.12....
家族連れの遊び場・おでかけ
レイチェル・カーソンは『センス・オブ・ワンダー』で《「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない》と記している。子ども、特に幼児を含む家族やグループで「感じる」ことのできるフィールドを集め利用のしかたとともに紹介する。「子ども期の再生」育6・夢7 対応(2018.1...

山田利行 2021.11.21記す
▶子ども期の再生