だんごむしって、どうして子どもに人気があるの? 植木鉢やレンガの下にいてなんなくつまめる。可愛いわけはないだろう。まるまって…… 足をひろげればバタバタしている。こわいカマキリをつかもうとする幼児。 ザリガニにも挑戦しようとする。 飛んでいるちょうをわけもなく追いかける子ども、子どもに羽があったら飛んでゆきそう。花を摘むとなぜか「おかあさんにあげる」と言う。「おとうさんに」と言う子は少ない。なぜだろう?
山田利行 2019.4.2監修
sense of wonder for Childhood
六甲山系を北にする背景で、瀬戸内海、大阪湾を南で接する地域と、その周辺。主に、神戸、明石、芦屋で観察しています。
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「はらっぱ」という言葉が遊び場を指すと体験的にわかる年代はどれくらいだろうか。記憶では、1970年代、急速に「はらっぱ」が消えた。空き地(はらっぱ)は至る処フェンスで囲われ、子どもが自由に出入りできる場所ではなくなった。 私が「はらっぱ」で遊んだのは、小学生低学年がピ...
保育士に贈るページ
はじめに
野外体験活動保育マニュアルには3つの目的「五感・生命(いのち)・共感」を掲げている。乳幼児が、生活や遊びを通して、あるいは自身の発達において、体験活動にどういう意味(目的)をもたせればよいのだろうと私はずっと考えている。わから...
- 索引・あいうえお順(ある程度 作成または更新したページ)
とり・鳥
ものさし鳥
夕やみふけるころ、バス停近くの街路樹で、スズメが数百羽(もっと多いのかもしれない)がチュンチュン、ジュクジュク、……と鳴いていた。この日から数日後、「このごろ、スズメの鳴き声"も"しませんね」と、ごあいさつ。(ああ~、関心がなければ気づかないのだ……)「スズメの声"も"」とい...
考えてみよう
ススキになぜ雀が群がっているのか、考えてみる
上手に止まっているね、なぜ落ちないで止まっているのかな?
にわとりの足ゆび付きの肉が入手できれば、枝に止まるしくみを説明できる。
体重の重さで、ススキがたわむことに気づく
新聞を広げた状...
はじめての鳥デビュー
- とび(とんび)
- ひよどり(むくどり)
- めじろ(うぐいす)
- ひわ(かわらひわ)
- きじばと
- きつつき(こげら)
- せきれい(せぐろせきれい・はくせきれい・きせきれい)…水場
- さぎ(こさぎ・あおさぎ)…水場
- ほおじろ
- つばめ …夏
- もず…秋
- ひたき(じょうびたき)…冬
※このほかにも覚えやすい鳥はたくさんあります。が、とりあえずは、幼児を含めたデビューとして楽しんでみましょう。
むかしね。 ツバメとスズメは姉と妹だった。 あるとき、村のお祭りだというので、ツバメはお化粧したり、どの着物をきようとか、どの帯をしめようかと大さわぎしていた。 妹のスズメは、まめまめしく家のなかを片づけたり、ごちそうのしたくしていたと。「ああん、やだやだ、やっぱりあっちの帯...
うわーっ、まっ白!
ここは兵庫県立明石公園の堀です。
まっ白にしたのは野鳥サギの仲間たち。
この林の中に隠れて休んでいるのはゴイサギです。
2015.2.20 午後2時半頃。
ゴイサギはこうして昼間は休み、夜に活動します。
休んでいるあいだに糞(ふん)をします。糞は白い...
猛暑でも水鳥たちはマイペースのようです。
明石川JR神戸線山側。8月2日午後4時30分ころ。
左=アオサギ、中上=ウ(カワウ?)、右上=アオサギ(幼鳥?)、右下=ウ(ウミウ?)。
?を付したものは確かではない。
木のふしぎ | 森はいきている
- 森は服を着ている…マント群落・ソデ群落
- 背の高い木、幹の太い木…大きな木
- 木の年、森の年…木の年輪、森のひろがり
- 雨宿りと木陰…葉っぱの役割と空
- 静かな森と風にゆれる木……静と動
- 動物のおうちと遊び場…鳥の巣、動物の痕跡など
- 食べものがいっぱい……人と動物
- つるがあったり、とげのある木があったり、ジャングルだ……探検
- 寒いとき、葉っぱを落とす木・落とさない木……紅葉も
- 木の肌、いろんな模様があるよ……ツルツル、コルク質、ガサガサ
- 落ち葉と土にふれる、川と出会う……地形、尾根と谷
- いろどり、はなやか、花が咲く……目立たない花もある
※木と草を区別した上で、木の知識や森のなりたち、自然環境を学ぶことをねらいとしています。
この写真1枚しかないのが残念だけど、野生のリス(ホンドリス)を手にしています。2009年7月15日撮影。再度ドライブウェイを神戸市内に向け、クルマで下っていました。カーブの多い道路ですから、スピードはあまり出ていません。神戸市立森林植物園の西門を過ぎてまもなく、クルマの前をリ...
(2015.2.20)
※このコラムは、1年(四季)をかけて完成させる予定です(始まり2015.2.20~)
2015.2.20の県立明石公園で
日射しのあるときは暖かいものの、まだ寒い冬の昼下がり。公園のこんな風景はあたりまえすぎるでしょう。でも、手前の木、枯れ葉をつけた...
スギやヒノキは林や森をつくります。神社では巨木(きょぼく)といえるような大きなスギやヒノキをみかけることがあります。そのヒノキの仲間で、ヒノキと同じくらい大きくなるアスナロという木があります。「アスナロ」という名前は「あすはヒノキになろう」と思いながらヒノキになれなかったとい...
草花あそび
- 「ぴーぴーまめ」の達人になる……4歳児も鳴らせるカラスノエンドウ(からす野豌豆)
- ままごと遊びで「あかまんま」(赤飯)……イヌタデの実
- 食べる・口にする(ぐみ・いちご・タネツケバナ・どんぐり)
- 安全上の知識(アレルギーを含む)を有した上で行う。
- シロツメクサで花輪……根気よく作ろう
- タンポポだいすき……幼児が、最初に出会う野の花
- 花散らし……桜の花びらを集めたり、キク科の花をばらして散らす
- 花を摘む、つみ草……生け花、押し花
- 色水遊び(あさがお、など)……簡単マジック
- ススキ、を飾る・で遊ぶ……伝統芸能
- レンゲとミツバチ……花いっぱい、ミツバチたくさん
- ねこじゃらし……
- ひっつきむし……
※幼児の草花あそびに特化しています。木と草を区別することについては、上段に記しました。遊びの対象は「草」としています。遊び体験をとおして、自然への理解のいとぐちとなるよう配慮しています。
「まちくさ博士」こと重本晋平さん(京都府)は、都会のまちなかで、クルマが走り抜ける道ばたで、家の庭のその向こうにあるコンクリートの割れ目で、毎日そこを歩いていても見過ごしてしまっていた草たちに興味をもってしまいました。"雑草"と呼ばれていた草たちに名前をつけました──「まちくさ」...
秋のお彼岸(彼岸の中日を挟む1週間、2015年の場合、9月23日が「秋分の日」なので、9月20日から26日まで)に合わせるかのように、ヒガンバナは毎年花を咲かせます。
ヒガンバナが美しいわけ
サクラ前線の北上とともに、その美しさを求めて、そしてようやく...
虫、ちいさないきもの、動物
- 草むら……あり、ばった、かまきり、へび
- 木……せみ
- 水場……かえる、ざりがに、あめんぼ、かに、えび、めだか
- 飛んでいる……ちょう、が、はち
- 石垣……とかげ
- 落ち葉の下……みみず、だんごむし
- 空間……クモ(の巣)
- ぶらさがる……毛虫
- 海・砂地……貝がら、やどかり
- トンネル……おけら
- 森……りす、きつね、たぬき、あらいぐま
- 人気……かぶとむし、くわがたむし
※みつけられる場所、くらしているようすに出会おう。
迷ったら……おすすめ
〈ゲジゲジ〉は正式には「ゲジ」と一つだけです。二つ重ねて呼ばれることがふつうですね。ムカデ、ヤスデ、ゲジゲジ、どれも足がたくさんあって、怖がられます。山小屋や田舎の家で寝ているとき、蒲団に入り込んできた虫にかまれた、という話を聞かされることがあります。その虫は、ムカデでしょう...
桜(ソメイヨシノ)の老木で鳴くニイニイゼミ。2016.7.6 三木市で。樹皮とよく似ていて、セミがどこにいるのかよくわかりません。
蝶を網で捕らえるには蝶が警戒心を解いたときをねらうことになります。蝶を網のなかにとりこむことしか考えない子どもは、では、そのとき蝶はなぜ逃げなくなったのか、なぜその花や葉にとまったのかを考えず、気づかない。花ではなく、葉に止まったのならば、蝶が卵を産もうとした瞬間だったかもし...
危険な場合のハチ | スズメバチ
クマバチは、危険なハチではありません。詳しくは、上のページを参照してください。
ミツバチ
キボシアシナガバチ
フタモンアシナガバチ
ある日の記憶── 暑い夏の午後、野外キャン...
(2015.8.14)
タニシの名がついていますが、タニシ科ではなく、リンゴガイ科に属するのだそうです。スクミリンゴガイは水中ではなく陸上に、ピンク色のとても目立つ卵塊を生みます。
写真は、スクミリンゴガイの卵塊で、産みつけた初日に撮影。
次のビデオは、レタスを食べ...
いぬ・ねこ・きんぎょ
- 身近で 犬・猫・牛・馬・にわとり・飼い鳥など、飼っている動物
- ねずみなど、飼っていないけれど身近な動物
- か・はえなどの不快な動物
- 視野に入ってくるもの すずめ・はと・からすなどの野鳥
- 初めて出会ういきもの
- だんごむし
- あり
- てんとうむし
- かたつむり
- かめ
- 公園などで出会ういきもの
※「いきもの」って、なんだろう……。その発見から始めましょう……。2歳半頃からを念頭においています。
- 参考図書
- 石塚百合子『生き物と幼児 ムクロジの木の下で』ななみ書房 2018年
気象現象 | そら、月、星、太陽、宇宙 | 海、なぎさ
- 水・土・風・火
- 空・太陽・月・夜
- いし・つち・みずなど無生物
- 棒をひろう
- 虹
- 滝
- 海
※より遠くへ、より高く、どこまでも追いかけて。
雨の季節になりました(2016.6.7) 野外での計画があるときは天気予報が気になります。私がいつも参考にしているのは気象庁のホームページにある週間予報です。お天気マークで即座にわかりますが、そのマークのすぐ下にある「ABC」の記号が見極めのポイントです。
これは、降水確率...
(2015.2.2)
昼と夜が毎日交互に訪れるのは「地球がまわっているから」と、たいていの人は答えられる。でも、そうだろうか?
おひさまがずっと遙か向こうに沈んでゆく。まるで海の向こう地上の向こうに隠れてしまうように見える。もしかして、海につかって、おひさまはひと休みする...
もっと、きわめる!
- ちょう
- はち
- ほたる
- きのこ
- ぞうむし
- 民話「たからげた」に登場するよくばりな〈ごんぞうおじ〉は小判欲しさに下駄(一本歯)で転びすぎ小さくなってしまった。とうとう〈ごんぞうむし〉になってしまった。
- こどものとも年少版 2000年12月号「たからげた」
ちょうちょう ちょうちょう 菜の葉にとまれ菜の葉にあいたら 桜にとまれ桜の花の 花から花へとまれよ遊べ 遊べよとまれ(出典: Wikipedia)
桜の花に、ちょうは飛んでくるのかな? 明石公園に近い明石川では、ちょうは飛んでいます。しかし、公園の桜に、ちょうをみかけませ...
もっと sense of wonder
レイチェル・カーソンは『センス・オブ・ワンダー』で《「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない》と記している。子ども、特に幼児を含む家族やグループで「感じる」ことのできるフィールドを集め利用のしかたとともに紹介する。「子ども期の再生」育6・夢7 対応(2018.1...
1970年代当初、"団地"住まいの家庭で育てられる子どもに"鍵っ子"というレッテルが張られた。当時、公害訴訟の判決が次々と下され、環境への関心が急速に高まり、破壊されてゆく自然を守ろうという運動が全国に起きた。すべておとな社会のことだ。好ましいことだが、その批判の渦の...
保育士に贈るページ
はじめに
野外体験活動保育マニュアルには3つの目的「五感・生命(いのち)・共感」を掲げている。乳幼児が、生活や遊びを通して、あるいは自身の発達において、体験活動にどういう意味(目的)をもたせればよいのだろうと私はずっと考えている。わから...