言葉について

 「ご存知ですか?」と問いかけてくる表記。これに私が返したくなる言葉は、《「ご存知」は、もと「ご存じ」だということを、ゴゾンジデスカ?》 ただし、「ご存じ」が “正しく”、「ご存知」が間違い、と私は考えない。正しさを押しつけることのほうに抵抗を感じるから。

山田利行 2015.12.28
▶my Opinion

Zayû no mei

ことばの保守性を支持する。たとえば、一人称。
 「おはよう♪」と挨拶すれば「おはよう♪」と返される。ことば(会話)は、ことばを掛ける相手に通じることを前提として語られる。これを仮に「ことばの保守性」としておく。  「ことば」を論じるとき、そのことばのつかわれかたについて変更を求めたり、差異を強調することになる。他人か...
障碍の「碍」という用字について
 宝塚市長は、「障碍」を公用文に条件付きだが採用すると2月議会で表明した。全国初の自治体になるらしい。2019年4月から実施する。宝塚市の政策変更は、今日的課題もあると思います。 (1) 障害者権利条約などで規定されている「合理的配慮」 (2) ユニバーサルデザイン (...
もつことのできるのは「やさしい気持ち」
──「勇気」考 ──  「勇気をもちなさい・持ちなさい」のフレーズを耳にするたび、「勇気」なんて「持てない」と密かに反撥する私がいる。勇気って、なんだろう。高いところから飛び降りることか? それなら、度胸で言い換えられるし、度胸のほうが適していると思う。  「どきど...
すぐに実践できる文章作法
◇5つの原則 飾る言葉・飾られる言葉を、近づける。次の「1」「2」と関連する。書き言葉を、読ませる・読んでもらえる工夫として。その「、」(テン)、「。」(マル)にならないか?一つの文章はなるべく短くする。「の」の繰り返しを続けない。「の」を続けると言葉のつながりがわかりに...
書き順 vs. 筆順
筆順は書き順ともいう。むしろ書き順というほうが、これからの日本語としては望ましい。   貝塚茂樹ら編『角川漢和中辞典』  「筆順教育」という教育用語に対して挑戦的で明快なこの文字列は、『角川漢和中辞典』の付録1304ページから1306ページにその場所を占めていたが、ある...
子供、子ども、子どもたち、等々の表記について
 保育などkodomoと関わる仕事に長年携わってきた人たちでも「kodomo(子供等)ってどう書いたらいいの?」と疑問に思い、的確に答えられないことは多い。「kodomoはお供ではありません」と「供」の使用を好ましいとしない主張を耳にしたこともある。そのためだろうか、保育の世界...
「きょうだい」と仮名書きする表記について
 兄弟、姉妹、兄弟姉妹、兄妹、姉弟ほかいろいろな表記法がありますが、「きょうだい」と仮名書き表記する方法も一般的になりつつあります。 婦人公論 2016.7.26号 山田利行 2015.12.18記す▶言葉について
涙の跡とレジリエンス
 涙は自分のために流す(人の為には流さない)。これは、私の持論です。この解題は別な機会に。  涙で気持ち(心)が癒される。幼児は、泣くことで立ち直れる。それには条件があります。まず、しっかり泣くことです。と言いながら「しっかり+泣く」には形容矛盾があるでしょう。泣いている...
非言語(ノンバーバル)コミュニケーション
言語 35% < 65% 非言語 二者間の対話では、ことばによって伝えられるメッセージ(コミュニケーションの内容)は、全体の35パーセントにすぎず、残りの65パーセントは、話しぶり、動作、ジェスチャー、相手との間(ま)のとり方など、ことば以外の手段によって伝えられる...
漢字(白川静)で考える子育て
よく知られる漢字の、もとのかたちです。漢字は何でしょう? 「流」から黄枠を取り出してみましょう。それを天地逆転すると「子」になります。「流」の漢字には「子」が含まれている、ということですね。 「流」を逆さにすると「子」はもとにもどりま...
「あかちゃん」とそれに類する言葉について
赤ちゃん「赤ん坊」の愛称。世間の事を知らない人の意にも用いられる。『新明解国語辞典 第三版』 母子保健法は、出生からの経過期間によって、「あかちゃん」を次のように定義する。 新生児出生後28日未満の乳児乳児1歳に満たない子ども 母子保健法 (用語...