年齢(学年)による発達段階

  • 年齢(学年)による発達段階
    • 0歳から2歳半まで /あかちゃんは冒険家
      • (※)ハートスケール生成期 … 1歳4か月から2歳半まで
    • 2歳半から小学2年生まで
      • 幼児前期 … 2歳半から4歳まで
      • 幼児後期 … 5歳から小学2年生まで
    • 小学3~4年生 … 移行期
    • 小学5年生になったら /九歳の旅立ち
  • 参考図書
    • フィリップ・アリエス『〈子供〉の誕生』みすず書房 1980年
    • ニール・ポストマン『子どもはもういない』新樹社 2001年
    • 本田和子『子ども100年のエポック』東京書籍 2000年

乳幼児の年齢と発達を表す臨界期

  • 文献1: 山口真美『赤ちゃんは顔をよむ』角川文庫 2013年
  • 文献2: ウタ・フリス(2003年)『新版 自閉症の謎を解き明かす』東京書籍 2009年
  1. 文献1「むすび」p180によると、著者/認知心理学者の関心事「赤ちゃん実験をしようとした理由」は「発達における臨界期」の解明にある。
    • 文献1の記載にあたって、「生後6ヶ月頃」「生後10ヶ月くらい」「実験の結果、10ヶ月になると」「生後10ヶ月」「生後6ヶ月くらいまでに」「4~5歳くらい」「生後1ヶ月から2ヶ月」「生後2時間の」「生後7ヶ月前後」──のように、〈頃・くらい・になると・くらいまでに・前後〉と臨界期を推測している。あるいは、曖昧さをさらに限定している箇所もある。
    • 保健師の指導は、発達の個人差に気を遣い、目安であって到達基準としない配慮はあるが、そうした個人差を認めつつも、1歳未満にあっては、臨界期を研究している学者の実験・観察からは1か月(=30日)の幅に収まっている。
  2. 文献2p188で「認知革命」という言葉が表れ、「18ヵ月革命」とも表されている。つまり、認知心理学にとって革命と形容できる発達が生後18か月に表れるということだ。未熟ながら、私(山田利行)はこれに相当する革命は15か月で観察している。18か月ではほぼ完了しており、15~18か月の間に飛躍的な発達臨界期があるということだろう。
  3. 文献1・2を読了して学んだことは、生まれて最初の臨界期は〈6か月〉。次が〈10か月〉。3回目が〈15~18か月〉と整理できる。
  4. 臨界期ごとに……
    1. 新生児期間4週を含めて生後5か月までが、新生児的あかちゃん期。原始反射などで生命活動をしている生物ヒトの期間。
    2. 6か月を画期として、「生後6ヶ月以降は経験が生きる」(文献1p150)。
    3. 10か月になると「ひとみしり」で知られるように、他者に対して反応や行動を起こすようになる。
    4. 立ち上がることで視点の変化、行動の自由度が増し、脳生理的にも成長が加速される。哺乳類動物と比較して1年間の「生理的早産」(アドルフ・ポルトマン)を脱することになる。立ち上がるのは生後12か月前後だが、さらに知的発達が顕著になる。15~18か月を認知革命とすることは妥当と思える。
      • アドルフ・ポルトマンの邦題『人間はどこまで動物か』(岩波新書1961年)を念頭において、動物から〈にんげん〉になったときを認知革命とするに相応しいと思う。
      • 認知革命の臨界期を発見する手法として、「三本ストロー法」が使えるのではと思う。
  5. この認知革命後、次の画期(=臨界期)は「2歳半」と私はみている。月数が増すごとに個人差は開く。したがって「2歳半」は前後それぞれに6か月くらいの幅はあるかもしれない。
    • 「2歳半」の次は? 「心の理論」で説明される「4歳」だろうが、「2歳半」や「4歳」を「臨界」と表現することには無理があるだろう。それは、臨界からイメージされるような画期あるいは鮮明さはないと思われる。
  6. (補遺)「臨界期」は「区分」という程度のものではなく文献1p181──一般に生物の発達では、環境からの刺激を受け入れることが可能な期間は限定される。この時期に適切な刺激を受けなければ、発達は異常となり、修復不能となる。その境界が「発達における臨界期」だ。──としている。と記しながら、臨界期は絶対ではなく、臨界期までに習得されなくても、後年で適切な「養育環境」を施されたことにより、お茶の水女子大学で回復された虐待事例を示している。(同p180)
  7. (補遺)文献1の研究室では「年のべ700人ほどの赤ちゃんを迎えている」とある。延べ人数だけで比較すれば、保育園保育室のほうが遥かに多い。日常の保育室からなんらかの積み上げができないものだろうか。

参考:その他

  • ウタ・フリス(2003年)『新版 自閉症の謎を解き明かす』東京書籍 2009年 p137

〔八歳半〕以降では、言語および認知的能力の発達は実質的に完了しています。それからも経験によりできることは広がりますが、大人の力を発揮する基本的な前提条件はすでに備えています。
※──ということは、8歳半(小学3年生)までは完了しない場合もあるということか?

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