津島佑子、の場合 ── 九歳の旅立ち 事例02

津島佑子 1947年生まれ 小説家 太宰治の次女

幼き日々へ / 随筆

私自身の子どもの頃を振り返ると、まず小学四年生に進級した始業式の朝をひとつの転回点として意識せずにいられない。つまり、その日で自分の幼年時代が終わった、と不思議なほどはっきりと感じた。私は三月末に生まれているので、その日は九歳になったばかりだった
<略>
九歳の私が自分の幼年時代はここで終わったなどと思ったわけではないが、今の私は、やはりどうしてもそう言っておきたい。

  • 出典 / 『幼き日々へ』 講談社 1986年発行
九歳の旅立ち 事例02

九歳の旅立ち 事例02

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